第4回 問20 マンションのバリアフリー化改良工事

【問題20】マンションのアプローチ廻りのバリアフリー化改良工事に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.住棟のエントランス付近には、自動車が寄り付けるようスペースを確保する。

2.スロープの勾配は、1/8以下とする。

3.スロープは、高低差750ごとに幅1500以上の踊りmm mm場を設ける。

4.手摺の設置高さは、床面段鼻から750とする。mm


平成18年には障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)旧ハートビル法が施行され、最近じゃ景気対策等の一環として「省エネ」「バリアフリー」「ソーラー発電」「耐震改修」工事をした人に対する所得控除も設けられたりと、最近何かと目にするバリアフリー

しっかりと押さえときたいですね。
「アプローチ廻り」とは物の玄関と門を結ぶ通路のことです。
この問題も数字がたくさん出てきて、くせものです。

しかーし、逆に数字を覚えている人は一発で分かる問題じゃないですか。

答えは…②が間違ってますね

車椅子では、階段を利用できないので、スロープが利用されますが、あまりにもキツイ勾配だと車椅子で上り下りするのが怖くなりますね。

そこで、車椅子で利用する事を考えたスロープの勾配は、下図のように1/12勾配と規定されています。
ちなみに、この勾配なんですけど「度」で表示してくれたら、分度器が頭に浮かんで分かりやすいと思うのですが、分数で表すことに慣れていない人はどのくらいの角度なのかイメージしずらいのではないでしょうか?
1/12というのは、簡単にいうと12m前に進むと1m高いところにいけるぐらいの角度の事です。


その他の肢は正しい記述です。

バリアフリー新法のパンフレット
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/barrier-free.files/12panfuretto.pdf
このパンフレットにざっと目を通しておくだけで、かなり役に立ちますよ!!!

頻出箇所は、エレベーターのところと廊下の幅とかですかね。
車椅子の活躍する場所が問題とされることが多いのかも。