第4回 問15 専有部分における諸問題

【問題15】マンションの専有部分における諸問題に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.結露には、躯体壁などの表面に発生する表面結露と、躯体壁の内部で発生する内部結露がある。

2.結露の発生は、基本的に湿度と温度の条件に関係している。

3.空気伝播音の主な例としては、外部からの交通騒音や、隣住戸の楽器音や話し声などであり、固体伝播音の代表例は、上階住戸の歩行音、物の落下音や、設備関係の騒音などがあげられる。

4.重量床衝撃音遮音等級(値)とは、上階住戸の子供の飛び跳ねLHなどによる重量衝撃音に対する上下階床の遮音等級の指標であり、値が大きいほど遮音性能が高い。




専有部分と聞いて、ようやくマン管らしい問題が出たか!!!。

とりあえず、一つずつ見ていきます。 ×を探すわけですね。

①…
結露には次のような種類があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E9%9C%B2
■結露の種類―発生箇所による分類―
・内部結露
・表面結露

■結露の種類―発生原因による分類―
・冬型結露
・夏型結露

詳しくはリンク先参照。
この辺は実生活の経験上わかりそうです。
∴ ○

②…
②も上記のリンクを参照すると、正しいようです ∴○

③…
透過損失と遮音性能に関しては、マン管や管業でも幾度となく出題されています。
やはり音の問題はマンションのトラブルで多いですものね。

■空気伝播音と固体伝播音の違いと対策方法
http://plaza.rakuten.co.jp/chemoya/diary/200604140000/
空気伝播音っていうのは文字通り空気を伝ってくる音、固体伝播音もそのままで床とか壁など固体をつたってくる音ですね。
肢の記述は正しそうです。 ∴○


④…
でたーーー!!頻出問題。
この問題はマン管でも非常に多いですね。
http://www.house-support.net/seinou/oto.html
般に界床の遮音性能は、上部階で発生した音に対する床等の遮音性能を示します。例えば、上の階で子供が飛び跳ねた場合の音のレベルが70dbとした場合、こちら側で聞こえる音のレベルが30dbとすると、床の遮音性能は40dbとなり、この下の階で聞こえる値を表す数値がL値となり、この場合L−30と表現されます。L値は値の小さい方が高性能となります。D値が空気伝播音に対する壁等の遮音性能を示すのに対して、L値は振動音または固体伝播音と呼ばれ実際に聞こえる音のレベルを示します。

床の遮音性能は重量床衝撃音と軽量床衝撃音の2つに分けられます。

■一般的に重量床衝撃音とは、子供の飛び跳ねたり、走り回ったりすることにより下階室で発生する床衝撃音の総称です。(LH)Level Heavy 

■軽量床衝撃音とは、一般的に食器やおもちゃなど比較的硬質で軽量な物が床に落下した時や椅子をひきずる時などに下階室で発生する床衝撃音のことです。(LL)Level Light 


この等級が小さいほど、性能が優れています。