第4回 問10 コンクリート建物の調査に使用される測定器類

【問題10】コンクリート建物の調査に使用される測定器類に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.超音波を用いた測定器によりコンクリート内部の空洞、ジャンカ等の欠陥部を調査することができる。

2.タイル壁面の調査における反発法での打診ロボット装置は、特殊な形状のタイルや形状の複雑な建物に適している。

3.赤外線法とは、赤外線映像装置を用いて物体の表面温度分布(熱映像)を測定し、熱映像上に表れる表面温度の変化が大きい部分を検知し、外壁仕上げ材等の浮き部を推定する方法である。

4.コンクリート強度の測定に用いるシュミットハンマーは、普通コンクリート用や軽量コンクリート用など、コンクリートの種類に応じた機種を選定する。




区分所有建物の修繕計画等の問題によく登場する器材って、実際に見たことがないものばかりで名前だけ覚えても、どういう用途に使うのかとかすぐに忘れちゃいますよね…。
実際に実務に携わっている人達からすると、PCでいうところのマウスとかキーボードとかと同じくらい基本的な内容なんでしょうねー。

ちなみにこの答えは②が間違い!
打診ロボット装置というのは、マン管とか管業ではほとんど(まだ)登場していないと思うんですが他の肢に登場している道具は全て常連さんばかりですので、これも今後出題されるかもしれないですね!!

ちなみに打診ロボット装置
http://www.e-nikken.net/info/info.html

従来熟練した技術者が行っていた、テストハンマーによる打診調査をを機械で実現したもの。
擦過音解析方法を採用することにより、より鮮明な剥離音をリアルタイムで地上で得られ、機械本体に内蔵されたCCDカメラによりシーリングの劣化、タイルのひび割れ、欠損などの壁面の劣化状況をテレビでモニター、VTR収録が可能。

と書かれています。
今まで人間がチェックしずらかった危険なところまで、このロボットを使えば出来るようになるということはわかったんですが、肢に記述されているように「特殊な形状のタイルや形状の複雑な建物」には向いてなさそうです。

他の肢は全て正しい内容ですね。


超音波でコンクリートを検査
http://www.just-shikoku.co.jp/lineup/04/04-4.html

ジャンカとはこういう気持ち悪い状態(豆板) *グロ注意
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/06/90ac8103233a49bb6a2b10a3e456214e.jpg

③赤外線とくれば外壁診断 (頻出問題)
赤外線サーモグラフィ法による外壁診断
http://www.tvs-bld-isp.gr.jp/tvs.html

④シュミットハンマー
http://www.chuden.co.jp/torikumi/atom/hamaoka/jishin_hamaoka_result01.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC

シュミットハンマーは毎年登場しますね。
またの名をスイスハンマーともいうらしいです。
コンクリートの圧縮強度を測るものです。

外壁を調査するテストハンマーというのもあるので混同しやすいですね^^;