第4回 問5 マンションの劣化現象

【問題5】マンションの劣化に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.外壁のタイル張り仕上げでは、過去、先付け工法で剥落事故の発生があり、その後改良積み上げ張りや改良圧着張りなどの工法が一般的となった。

2.バルコニーや廊下の手摺の付け根が欠落する劣化現象は、鋼製手摺の場合に多く発生したが、アルミ製手摺が使われるようになってからはなくなった。

3.アルミ部材の劣化で、表層部が劣化し、粉状を呈した状態を干渉色という。

4.外構地盤が沈下する原因として、圧密沈下や埋設排水管の破損、地下水位の変動などがある。





これもマン管・管業の修繕計画ので出てもおかしくない問題ですね!

今度は適切なものを選ぶんですよ!○です。

!!
といっても…ざっと見た感じ、マン管・管業等の過去問レベルで分かる肢といえば、4ぐらいですか。。
しかも、4は正しそうだ。。。

答えは4が正解! もう、分からない問題は自分が今まで他の勉強で積み上げてきた常識による第6感で案外とけたりするもんですね。


この問題に関しては色々調べたんですが、はっきりとした根拠を見つける事ができませんでした(爆)

①に関しては
タイルの工法にはこれらのものがあり
http://www.nittaren.or.jp/pages_encyclopedia/encyclopedia4_a.html
一般的なのはモルタルを使って貼り付けていく湿式工法であることはどこかに書いてあったような…
この外壁タイルの剥落事故に関してはググッたら面白い話題にもぶつかりましたよ。
「誤解を招く《タイル剥落》報道」
http://www.tile-net.com/houdoutaisaku/index.html

②なんですが、バルコニーや廊下の手すりの劣化現象について色々調べたんですが、確かに鋼鉄製からアルミ製に変えよう!という動きはあるようですが、アルミ製にしたから「なくなった」という様なはどうでしょうか…
アルミもステンレスと同様とても腐食しづらいとは聞いていますが、一旦傷ついたりしたらものすごい速度で腐食していくというのも聞いたことがあります。

③…
これは難しい、何のことなのか全くわかりません。
苦労して調べた結果、、、
アルミニウム表面に現れる現象は大きく分けて『粉ふき』、『シーリングスマット』、『ブルーム』、『イリデッセンス』

解説はこちら…


分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥

番号: 732

用語: 粉ふき

定義:
電解不良によって、陽極酸化皮膜の表面に粉状物質を生成する現象。

対応英語(参考):
blooming


分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥

番号: 733

用語: シーリングスマット

定義:
陽極酸化皮膜の封孔(※1)後に表面に生じる粉状物質。

対応英語(参考):
sealing smut


分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥

番号: 734

用語: ブルーム

定義:
環境因子(大気汚染、光など)によって引き起こされた陽極酸化皮膜の白化現象。
簡単にふき取ることはできない。

対応英語(参考):
weathering bloom


分類: アルミニウム表面処理用語 > g) 性質・欠陥

番号: 735

用語: イリデッセンス

定義:
陽極酸化皮膜を大気中に暴露した場合、短期間で表層が劣化し、にじ色(虹色)に見える現象。
干渉色ともいう。

対応英語(参考):
iridescence

引用元
http://al.jisw.com/01170/post_78.html


これによると…どうやら干渉色というのはアルミがテッカテカの虹色に変色する現象
私の単車のアルミの部分もちょうどCDの裏面みたいに変色しているところがあるんですが、その現象、いわゆるイリデッセンスというもののようです。

粉状の現象が現れるのは、上の中ですと
「粉ふき」「シーリングスマット」が正しいようです。

最後に④…

圧密沈下や埋設排水管の破損、地下水位の変動を原因とした外構地盤が沈下が起きたという事例はいくつも
インターネット状で公開されているようです。
圧密とは、盛土や構造物などの重さによって、土の
体積が減少することで、それを原因として地盤が長期間にわたって沈下してしまう現象のことを圧密沈下という