第4回 問2 マンション建物

【問題2】マンション建物に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.日本建築学会・建築工事標準仕様書JASS5「鉄筋コンクリート工事」によると、計画供用期間の級で「標準」の大規模補修不要予定期間は約65年とされている。

2.建築物の耐震基準は、大きな災害を節目として発展してきており、阪神・淡路大震災を期に大幅な耐震基準の見直しが行われた。

3.高さが41mを超えるマンションは、超高層建築物として国土交通大臣の認定が必要となる。

4.コア型のマンション形式は、コア部分に動線や設備を集中でき、建設費や設備の面で有利であるとともに、高層に適しており、通風、開放感の点でも有利である。



これもマン管・管業生にはハードルが高い問題です…
まず①は何のことをかかれているかわからないのでとばすと…

②なんですが…大幅な耐震基準の見直しは昭和56年でしたね。→×

耐震化の現状
 阪神・淡路大震災においては,建築基準法上の耐震基準が強化された昭和56年以前に建築された建築物に多くの被害がみられた。昭和56年に導入された現行の耐震基準(新耐震基準)は,中規模の地震震度5強程度)に対しては,ほとんど損傷を生じず,極めて稀にしか発生しない大規模の地震震度6強から震度7程度)に対しては,人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを目安としたものである。この基準を満たさない建築物が現在でも多数存在しており,一刻も早い改善が必要である。

③…41M→31M   ∴×
この辺は、宅建等でも出題される部分ですね。

④…問題はこれ…コア型のマンション形式の説明なんですが前半はどうやらあっているようなんですが、高層に適しているというソースは見つける事ができませんでした。  ∴おそらく×

1950〜60年代の高度成長期に見られ,コストダウン,外壁面に
接する部屋の居住性を追及している。
当時,2階建てが一般化するにしたがって,コア型住宅は,徐々に姿を消していった

それで最後に①

JASS5を見てみると確かに書かれています。→∴○

大規模補修不要予定期間;局部的軽微な補修を超える大規模な補修を必要とすることなく鉄筋腐食やコンクリートの重大な劣化が生じないことが予定できる期間

供用限界期間;継続使用のためには骨組の大規模な補修が必要となる事が予想される期間

その期間を基準に3水準を決めている。
(1)一般(大規模補修不要予定期間としておよそ30年、供用限界期間としておよそ65年)

(2)標準(大規模補修不要予定期間としておよそ65年、供用限界期間としておよそ100年)

(3)長期(大規模補修不要予定期間としておよそ100年)