円高メリット活かし成長回復を!

どうも経済に関してネガティブな報道だけが先行し、マスコミによって作られた景況感を味あわされている今日この頃。こういった違う目線の記事を書く人もいます。



円は世界のすべての痛快に大して独歩高となっている。
これは市場が日本経済を最も健全だと判断していることを意味する。
輸出企業は円高で損失を被るが、経済全体を見れば、輸入企業には膨大な為替差益が蓄積しているはずである。
過去40年間で、円の対ドルレートは4倍になった。今回の円高だけでドル換算での日本の国内総生産(GDP)は一気に10%以上も成長したし、二年前から比べると30%も豊かになっている。

なぜ、このプラス面に関してはほとんど話題に上ることがないのだろうか?

特に、国際競争力に乏しく、長年国家的な対策が叫ばれつつも実現しなかった金融業については、先頭集団の総崩れによって、相対的に影響の軽かったいわば周回遅れの日本が一気に有利な立場に立っている。
このようなチャンスこそまさに百年に一度、千載一遇の機会である。

当面は失業の問題も大きいだろう。
しかしこれは従来の過剰雇用の産業から他の産業への構造変化の過程で起こる過度的な現象である。
これまでの派遣社員の増加についても、企業サイドが永続的な需要の増加の可能性を見込んでいなかった結果であろう。
世界の需要は縮小しても、日本は世界第二の巨大な内需を持つ国である。
何度も大きなショックを克服した日本の底力を今こそ発揮し、円高のメリットを活かしながら成長力を回復させるチャンスが来ているのである。

かなり左翼的な記事も目立つ日本経済新聞ですが、実は人気コラムコーナー「大機小機」では堂々と「日本も早く核武装をし、軍事的にも経済的にも現実的戦略を描くべきだ!」とかリアリスティックな経済コラムが投稿されています。
今回の記事もわざとらしい悲観論が跋扈する中実に論理的に今後の展開をポジティブに説明してくれた記事だったのでとてもうれしかったです。
そうなんですよね、日本は外需にどっぷり依存しているので製造業の不振により破滅するなんていう噂がじゃんじゃん流れていますが実は日本は世界で第2位の内需国です。
外需の依存度は確か10%ぐらいだったんじゃないですかね、お隣中国の外需依存度は日本の2倍以上だったと思います。
失業問題に関しても著者がいうように今までが異常なまでに偏った産業に雇用が集中していいただけでこれから正常な状態にもどろうとする反動なのではないかということ。

円安の頃の考え方は捨てて円高のメリットを活かしたやり方にシフト出来たとき…景気がちょっとづつよくなってくるんじゃないんでしょうかね。