第4回 問9 コンクリートの凍害の調査・診断

【問題9】コンクリートの凍害の調査・診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.調査個所としては、凍害を受けやすい建物部位を重点に目視調査を行い、凍害によると思われるひび割れ、コールドジョイント、ポップアウトの有無を確認する。

2.凍害を受けやすい部位としては、軒先、パラペット廻り、防水層押さえ面などがある。

3.凍害が原因とみられるひび割れのうち、紋様ひび割れは、陶器に見られる細かなひび割れよりも深く、表面が地図状に細分化されているのが特徴である。

4凍害が原因とみられるひび割れのうちDひび割れ(D-Lines cracking)は、エッジ、ジョイントなどに狭い間隔で平行に表れる微細なひび割れであり、最初は縁端部の極めて近くに発生し、内側へ進行する特徴がある。


なんかコンクリートの問題ばかりですね^^;

しかし、このコンクリートの凍害に関する問題もマンション管理士の過去問で見たことがあるような記憶が!
もう、全くわからん!!…と一見思いますが、しょっぱなからミエミエの引っかけが!
コンクリートの凍害の代表的なものとしては凍結融解作用によって引き起こされるひび割れ、表層剥離、ポップアウトなどがあります。

①のコールドジョイント
名前からして、寒そうな名前です
cold…google辞書
名詞

1. 風邪
2. 寒い
3. 寒冷
4. 寒気
5. 風邪
6. 悪寒
7. 冽

形容詞

1. 冷たい
2. 膚寒い
3. 肌寒い
4. 冷え冷え
5. 冷
6. 冷ややか
7. 冷やか
8. 凛
9. コールド
10. 感冒
11. 冴えた
12. 素気ない
13. 素っ気ない
14. 余所余所しい
15. 冷気
16. 冷やりとした


実際にはコールドジョイントとは

 コールドジョイントは 設計段階で考慮する打継ぎ目とは異なり、コンクリートの打継ぎ時間の間隔を過ぎて打設した場合に、前に打ち込まれたコンクリートの上に後から重ねて打ち込まれたコンクリートが一体化しない状態となって、打ち継いだ部分に不連続な面が生じることをいいます。
 コールドジョイントの発生は、前に打ち込まれたコンクリートの硬化程度(凝結程度)が最大の発生要因であり、この硬化程度は、コンクリートの配(調)合、環境温度等の自然条件、養生方法、コンクリートの練混ぜから打込み終了までの製造および運搬、打込みおよび締固め等の施工方法の影響を受けます。

ということなので必ずしも凍害によるものではないようです。
このハメ技はマンション管理士管理業務主任者の問題でも見たことがある気がするので気をつけたいです。

ということで①が×

いやー、コンクリートって奥が深いです。ナツメ社の図解雑学コンクリートでも買ってみようかしら。


ちなみに、このサイトとても面白くて素晴らしいです。

http://www.shoeikenso.co.jp/gravic2.htm

「美しい打ちっぱなしの為に」