国民年金納付率、最低に 08年度62%前後 目標の8割弱

 2008年度の国民年金保険料の納付率は62%前後と過去最低だった02年度(62.8%)を下回ったもようだ。3年連続の低下で、政府が目標とする80%との乖離(かいり)が広がっている。徴収を担当する社会保険庁年金記録漏れ問題の対応に追われたほか、雇用情勢の悪化も響いた。国民皆年金をうたう現行の社会保険方式の空洞化が進めば、国民の年金不信につながる可能性もある。

 国民年金は20歳以上60歳未満の全員が加入し、低所得者ら保険料を猶予・免除された人を除く全員に保険料を納める義務が発生する。対象者のうち実際に納めた人の比率を示す納付率は公表済みの昨年4月から12月分までで60.9%どまり。週明けに発表する1月分のほか、2―3月分を加えても「過去最低の02年度を下回る」(社保庁幹部)情勢という。


今朝の新聞で一面に出ていた記事。


この手のお話が出てくると、カリスマ数学講師 細野 真宏の「「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~」という本が思い浮かびます。

なんでも、

表題となっている第4章の「未納が増えると年金が破綻すると誰が言った?」には、未納率40%というのは、第一号被保険者(自営業者や学生)のなかでの割合であり、公的年金加入者全体からみると5%に満たないとのことで

国民年金の大部分が、厚生年金・共済年金加入者の1階部分として納められており、
国民年金の未納率が上がろうがそれは全体の財源としては対して影響しない。だから、安心して納めてください。
逆に破綻説を煽って、今納めている人が納めなくなっていくことの方が怖い。

更にこの本のあるレビューには、こうも書かれています

マクロ経済スライドの詳しい解説がないとの意見もあるようだが、そこは意図的なはずだ。
5年前の財政検証の際にも、試算が甘い!との大合唱で、世の中は全く同じ議論をしていた。
では、現実はどうだったのかと言うと、この本にも記されている通りだ。
実際の運用等は試算よりも良かったのだ。
しかし、批判者はその反省をするばかりか、また同様の批判を繰り返している。
現在の経済状況のみを見る瞬間風速的な短期的思考をすると、年金制度の本質を見誤る。
年金制度は短期的な視点で捉える性格のものではないのだ。

この本で年金の仕組みが正確に伝われば、未納者は大幅に減るはずだ。
未納者は保険料を払わないと将来損する可能性が非常に高くなるからだ。

まだ、この本を読んでいないのですがw
年金制度自体を心配するのではなく、未納者が今後大損することを憂いている点がコラちゃんの優しさがにじみ出ているなーと思います。あ、コラちゃんじゃない細野さんか…。

確かに、年金のはあらゆる金融商品の中でもずば抜けて高利回り商品であると誰かが言っていました。
要するに、株や債権に投資したり、預貯金の利息をもらったりするより年金として積み立てておいたほうがお金が増えるという

そんなこといったって、払えないもんは払えん!!w
という人も多くいるでしょう。

確かに、年金の保険料は決して安くありません。
確か、月々1万5千円ぐらいですよね。厚生年金だともうちょっと高いですかね。
しかも、国民年金を納めるということは同時に国民健康保険も一緒に払うことになりますから、それに更に1万円ぐらい加算されて毎月3万円相当を負担することになります。
これが苦しい人は、国民健康保険国民年金も払わずドロンしちゃおうということになっちゃいます。

細野さんの本にはそういったお金をどうしても払えない人がどうすればいいか?まで書いているそうです。
ちょっと興味があるので早めに読んでみたいですね。

私的には、そういう払えない人はまず面倒かもしれませんが免除申請だけでもしておきましょう!
免除期間中も、遺族年金や障害年金の対象となる上に、最低納めないいけない300ヶ月もどんどん消化されていくので年金の額は減りますが、最終的に年金をもらえる確立が高くなります。
あと、健康保険等も払えない人はなるべく誰かの扶養にいれてもらったほうがいいです。
何かあったら大変ですしね…。
確か、健康保険に関しては生活が厳しいシングルマザー等の為の短期の無料制度があったような…。